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ずぶぬれ vol.5 不自由の賜物(たまもの)

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ずぶぬれ vol.5 表紙


よだんのよだん(巻末コラム)

 

この春、5、6年前からやりたいと思いつづけてきたことを本格的にはじめようと思います。ずぶの学校は当初、学校でやっていることの延長で「作文教室」「国語教室」としてオープンしたのですが、やっているうちに学校でやっているような「教育」とはまた違うかたちの、学校ではできない「教育」(それは「教育」とは言わないかもしれない)をやりたい気がしてきたのでした。

 

新しい学習指導要領が謳う「主体的・対話的な深い学び」その文言を体裁ではなく本気で実践してみたいのです。私は「教える」のではなく「学ぶ」側。全員が「学ぶ」側である中で、最も「学ぶ」側。私が「学ぶ」ことで周りも何かを「学ぶ」。「学ぶ」力(やる気・生きる気)を引き出す。それが私が目指す「先生」の姿かなと思ってきました。自分が学びつづけたいから先生になろうと思ったのです。

 

学校の外で過ごす時間が増えたとき、いろんな大人からお話を聴くこと、インタビューから学ぶことのおもしろさに気がつき、同じ方法で小論文やエントリーシートなど進路に関わる文章を書くお手伝いをしてきました。今の自分がどういうふうにしてここにあるのか。今後どういうふうにしてどこにいきたいのか。自分をどうことばで表現するか、対話の中から納得のいく答えを探っていきます。

 

「表現教室」…教室ということばに語弊があるなら「人間アトリエ」とかつて言っていたことばも思い出します。ことばの表現を中心としながら、ともだちの協力を得て絵や書、音楽、ダンスなどさまざまな自己表現をゆるく模索できるような場所にしたい。こどももおとなも、なんとなくふらっと来て何かを表現して帰る。非日常的な時間が少しでも生まれたら楽しいのではないかな。力を抜いて自由に遊べたらいい感じ。こころのストレッチ。のびのび。

 

「教育は、ひとつの芸術なのだから。そして芸術とは、創造のプロセスなのだから、一瞬一瞬が前例のない瞬間だ。子どもに対しながら、その一瞬一瞬を新しく生みだす力―私がファンタジーと名づけるこの力こそ教師に求められる才能です」(ミヒャエル・エンデ

 

「ファンタジー」がやりたくて、その腕を磨くために、私はずぶの学校をはじめたのかもしれません。

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あかまつ みさき(ZUBU)

1986年大阪生まれ、大阪市在住。高校で国語教師をしながら15年に「ずぶの学校」を開校し、校長に就任。占いではザキヤマさん、吉田松陰さんと同じタイプ。記者、漫画家、ぬいぐるみ作家、ボタン屋、コピーライター(俳人)、占い師、DJ、編集者、ディレクターごっこをしながら幅広げ活動中。写真は4月アムステルダムにて。

 

 

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