6月1日~23日まで、旧ずぶ邸で行われていたイベント「夏至のおまつり」が終了しました。たくさんのご協力、ご愛顧、ご支援ありがとうございました。
◉注文の多い小劇場2(ダンス公演)
ずぶとじぶプレゼンツ「注文の多い小劇場2」
2019年6月1日、2日
「注文の多い小劇場」とは、パフォーマンスユニット「ずぶとじぶ」が、古民家「旧ずぶ邸」をまちの小劇場と見立て、ちからわざで活用・再生しようと試行錯誤する企画。表現者ができるだけ創作活動に没頭できる環境、またできるだけ表現者に利益が還元される仕組みを模索するため、来場者、出演者への注文が多くなりますが、ひとりひとりの「想像力」と「思いやり」によって成り立つ、あたたかい架空の劇場です。
2018年9月にダンサーの今村達紀さん、木村玲奈さんをお迎えした第一回公演がありました。
第二弾となる今回はダンサーの内田結花さん、斉藤綾子さんをお招きし、古民家旧ずぶ邸を生かしていただきました。
◉人形劇「ホテル雨もり」
2019年6月1日、2日
作・朗読:こにし ともよ(原作『和亀ニ號』所収)
人形:やかまし みさき、こにし ともよ
演奏(コントラバス):坪井 慧太
~あらすじ~
カエルのナナさんが暮らす草はらのしげみはいい住まい。けれどナナさんひとりには広すぎてときどき寂しくなってしまいます。そこでともだちのかたつむりの助言をえて「かんばん」を出すことにしました。 『ホテル 雨もり 雨が好きなかた かんげい』 さてさて、どんなお客さんがやってくるのでしょうか?
原作を読んでから3年越しの夢かない感無量。
人形を作ることと実際に動かすことの間にはだいぶ距離があり、それを埋める試みは一生がかりの仕事かなぁと思います。
ご近所さんとお子さんたちも観に来てくださいました。劇場から客席を見るのも劇場のだいご味だなと思います。
こどもの声が聞こえると嬉しくて、逆にいいものを見せてもらったなという気持ちです。(授業のときもそうでした。)
おとなもこどものような表情を見せてくれて楽しいひとときでした。
作者の声、ウッドベースの響きも心地よく、旧ずぶ邸にもぴったりでした。
おわったあとは…
こどもらと共食いをする人形劇(ずぶ俳句)
◉Q-enta(クエンタ)さんの絵の個展「ゆるゆるアニマ―る展」&ライブペイント
1日~23日まで期間中ずっとゆる~い動物たちが土間でひそかに見守ってくれていました。迫力満点かつゆる~いライブペイントは最終日にありました。
◉架空読書会
卒業生のゆきち主催の架空読書会とは、カードをひいて「架空の(存在しない)本」のタイトルを作ります。その本を「みんなが読んできた」という設定で、あらすじや感想をのびのび語り合うという「読書会ごっこ」です。
前の人が話したことを絶対に否定しないで、楽しくうそにうそをぬりかさね、みんなでうそを「ほんと」にしていくあそび!
part1〜4をラジオ収録してみました。このあと7時以降も5,6,7…と続いて夜は更けていきました。
架空とはいえ、みなさんのマイブームや好きなもの、ことば、普段摂取している文化、世界観が出てくるのでおもしろ〜い!
👾架空読書会 part1
「沸騰したプレミアムおねえちゃんの」
主催のゆきちさんイチオシの本「沸騰したプレミアムおねえちゃんの」! 姉妹のおはなしなんだけど…あとがきで…もう一人いたってわかる?! 白玉といううさぎも登場?! 発想が沸騰した、アドベンチャーした回になりました〜
👾架空読書会 part2
「えっ?!の城を探せ!」
ゲストのペンシルさんイチオシの本「えっ?!の城を探せ!」おはなの城、すいかの城、Tシャツのしわの城…??シルクハット🎩の……ぎんぎつね??いやみなネキチの口癖「世の中金だマニ」??ポテサラを食べながら、ドラエモンの映画みたいなおはなしをしました👻
じぶこと中西さんイチオシの「虫食いを添えて赤ちゃん」はスティーブンキングもおすすめの人間の真理に迫ったホラー小説。自分の中の暴力性が暴かれる幻想的文学的文章。虫食いの装丁の本。うさんくさいスナイパー舘ひろしとナメクジ…?一週間だけ八百屋で売ってた…??
👾架空読書会 part4
「魅惑のハニートラップ偽善者」
ゆきちゃんのイチオシ「魅惑のハニートラップ偽善者」はミステリー仕立てだったのでみんなで推理しながらおはなししました。主人公は一人じゃない?一人称がオイラ、おいどん、それがし?多重人格?「偽善者」というアイドルグループ?おばあちゃんとキャラメル…
そのほか、かめな句会、ゆるのびストレッチ、未来の民芸品「つむじ」づくり、和綴じ本「和亀(わかめ)」、巻物「かめな句集」の発行、縄文茶会などなど…
と、これまで旧ずぶ邸で行われてきたイベントや新しい試みを大集結しました。
約一か月にわたる、ゆるくてほそぼそとしていて、おとなしそうで地味にやかましいイベント、旧ずぶ邸らしい低体温のおまつりだったなぁと思います。
今まででいちばんたくさんのひとに関わってもらえたのではないかな、じわじわと来場・参加してくださる方が増えていっているのがとてもうれしいです。
これまでしかくい建物の中で季節感のない生活を送っていた現代っ子のわたしですが、季語のある俳句の会をはじめて、これだけ「げし」「げし」と唱えて祝うとようやく夏の到来もからだで実感できている気がします。
年中行事「和綴じ」もはじまって、みんなで輪になって話しながら、なにかを作る時間が生活の一部になっていることがとても健康的な気がしています。
サイクル、循環、まわる…まわす…!ということを考えながら、日々暮らしていきたいです。夏休みは(も?)ぼちぼち営業で亀のようにあゆんでまいりたいと思います。