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文学読書会momimomi 太宰治「グッド・バイ」

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本日はずぶ邸にて文学読書会momimomiでした。

 

みんなの恋人太宰治氏をモミモミ。
ギャグマンガのような「グッド・バイ」から入ると
人間失格」も読みやすいかもしれません。

 

女まみれの人生。
(巧みに相手に声をかけさせる)
一見めちゃくちゃかもしれないけど
彼は彼でその場その場で
一生懸命というか誠実というか


なので

誰かに責められる筋合いもないなぁ

と思います。

 

今回参加者の方から

人間失格を読んだとき、人間自慢やんと思った」

というおことばをいただきました。

 

自慢は自分を肯定することで

「自分のことば」とは必死の「生きる宣言」なのかもしれない。

 

太宰氏の文章は潜在的二人称」とも言われるのだとか。

これまでは「一人称」のことばを話すことを目標にしていたけど

潜在的二人称」の姿勢は大切なことでもあると気が付きました。

 

つまり

直接的には「わたし」のことを話すのだけど

それは間接的に「あなた」のことでもある、ということ。

「あなた」を意識して書くということ。

みんなのために自分のことを捨て身で(死ぬ気で)

話す、書くということ。

信念のあるやさしい行動。

 

だれにでもできることではない

太宰がみんなに(ひそかに)愛される理由が少し分かった気がします。

 

潜在的二人称」…

やりすぎにはちょっと注意ですが。

やりすぎた! と思って照れたオチが太宰にはよく見られますね。

「勇者は赤面した」(「走れメロス」の最後の文)

のような。

シャイボーイ!

 

本日のエンディングテーマ(今回から始まった企画)は

なつかしソング

 

H jungle with T
WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」

 www.youtube.com

この曲を太宰治さんにささげて供養しました。
アーメン。

 

(それは世間が、ゆるさない)
(世間じゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?)
(そんな事をすると、世間からひどいめに逢うぞ)
(世間じゃない。あなたでしょう?)
(いまに世間から葬られる)
(世間じゃない。葬るのは、あなたでしょう?)
人間失格』より

 

自分のことを棚にあげて
世間一般、道徳一般をふりかざして
人を責める。
そういう言葉遣いは怖い。

 

そういう言葉遣いを撲滅したい。
早いうちからその芽を摘むのが
私がやりたい国語の教育。
(あえて「教育」したいことはほとんどないけどそこだけはしたい)

 

高校では時すでに遅しかもしれないけど
Getting better begin to make it better

 

それは学校が推進していることとは
正反対のような気もするけど

やる。

 

小室さんにも幸あれ。

 

文学読書会momimomiは毎週土曜19時~ずぶ邸で再放送しています。

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現在は、内田百閒氏の「冥途」です。

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