もやもやずぶちゃん

旧ずぶ邸あるじのイントンコントン日記

旧ずぶ邸あるじの

ゆめうつつ、半信半疑の

いんとんこんとんらいふ

なんクルクルないさぁ~♪

みんなちがってみんないい

高校三年生の最後の授業(だけではないが?)は例年自由です。

いつもぐだぐだで話を聴いてもらえない私の話にも耳を傾けてもらえる

面目躍如な時間…ふふ。

 

これは公立高校に勤めていたときの取り組みです。

自己肯定感を高める、高め合うのが目標。(いつもだよ)

 

 

金子みすゞさんの、有名な詩……

 

 

わたしと小鳥と鈴と

わたしが両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、

飛べる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、

あの鳴る鈴はわたしのように、 たくさんなうたは知らないよ。

鈴と、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。

 

 

 

 

「かえ歌を作ってみましょう!」という遊びをしました。

 

「自分の中の多様性を認めよう」というコーナーです。

 

題して……

 

あの私と その私と この私と

 

冗長……!クス

 

               

この私は(                         )が、
あの私は(                         )。

この私は(                         )けど、
その私は(                         )よ。
あの私と、その私と、それからこの私、

みんなちがってみんないい。

ペンネーム(          )

 

《条件・ヒント》

  • 「この私」が今の自分。「あの私」「その私」は、かつての、あるいは別の場所にいる自分。
  • ( )の中は「~できない」
  • 二つずつ、対句的(対照的)になるのが望ましいが、同じ言葉は入れない。
  • 副詞、擬態語を入れるなど、具体的な描写を心がけたい。

 

 

さて、みんなのこたえは……?ドキドキ

 

この私は母と二人での時間がすくないが、
あの私はこの私のように妹への愛情を知らない。
この私は食べ物を独り占めできないけど、
その私はこの私のようにわけあうことを知らないよ。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。   

 

かわうそ

 

 

この私はあんなに騒いで外出しないが、
あの私はこんなに落ちついて勉強しない。
この私は運動なんてとくいじゃないけど、
その私は歴史に興味なんて持てないよ。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。

 

そら

 

 

この私は晴れててもお外で一日遊べないが、
あの私はこの私のようにデカイ野望を抱いていない。
この私は川へ行ったって魚とかけっこできないけど、
その私はこの私のように、海の青さを知らない。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。


チビ助

 

 

この私は全然おもしろいこと言えないが、
あの私は全然真面目じゃない
この私は強いものに基本逆らわないけど、
その私は理不尽が許せないよ。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。

 

きみどり

 

 

この私はいろんな事を黙っているが、
あの私はいろんな事を言っている。
この私は何もせずただ立っているけど、
その私はいろんな行動をしているよ。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。

 

セツナ

 

 

この私は授業はうわの空のときがあるけれど、
あの私は空想の海をどこまでも沈んではいけないよ。
この私は人と話すのは苦手だけれど、
その私は木や動物の声は聞こえないよ。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。

 

小人

 

 

この私はちっとも子どもから抜け出せていないが、
あの私は大人になるために必死に努力はしていない。
この私は小さい壁にさえぶつかって進めないけど、
その私は逃げて困難に立ち向かえない。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。

 

受験がんばる!!

 

  

この私はみんなに合わせてふるまい、
勉強しているかもしれないが、
あの私はなにも考えずに
ゲームをしているだけかもしれない。
この私はなにも考えずに運動しているかもしれないけど、
その私は将来のことを考えながら、
ごろごろしているかもしれない。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。

 

リー

 

 

この私は苦しみもがいているが、
あの私は希望に満ちていた。
この私は逃げようとするけど、
その私はこれを必死にくいとめる。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。

 

おろか者

 

 

この私は一人でいると寂しいと思うが、
あの私はこの私のように友達をたくさんもってない。
この私はきつい事もはっきり言うけど、
その私はこの私のように、自分の意見は言えないよ。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。


しゃーしん

 

 

この私は自分のことしか考えられないが、
あの私は周りの人にも気を配れるようになっていてほしい。
この私は特にどこかが優れている訳じゃないけど、
その私はこつこつ努力できる人間よ。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。


とん

 

 

この私はほんとうにバカで小さい人かもしれないが、
あの私はこの私ほど自分をダメな人とは思ってない。
この私はおちついてだまっていることができないけど、
その私は自分の意見を心にとどめたまま
終わったりしないよ。
あの私と、その私と、それからこの私、
みんなちがってみんないい。

 

ずぶの弟子

 

 

ちぐはぐで矛盾だらけの「私」

みんなちがってみんないい。

別れの時期は、とりわけことばが沁みるのでした。