「千本松大橋」は
大正区に興味を持つきっかけになった小説
津村記久子さんの『エヴリシング・フロウズ』に
「めがね橋」として登場する橋でした。
ヤザワは、隣の区とヒロシの住んでいる区を隔てる、めがね橋のたもとにいた。車の行き来のためには渡し船では間に合わず、かといって川を往来する船舶も高さがあるので、それらの事情をすりあわせた結果、巨大なループ橋にしてかなり高い位置に橋を造ることになったそうだ。上空から見ると、両岸の二つのループが眼鏡のように見えるから、通称めがね橋である。
なんでこんなに高さあるんやろーと思ったら
大きい船が通るんやね~
ヒロシは、自転車で登れない急な坂になっているループを見上げて、小さくうなだれる。両岸共に大きく二周回して持ち上がっているめがね橋を、自転車で登ったことがないわけではないが、どれだけ調子のいい時でも、自転車に乗っていられるのはせいぜい一ループ半までだった。
しんどそう~~
船がいいよぉ~
自転車も乗れるし
15分置きに出てるし…
西成区側から船で渡っておりた
大正区側のループのまん中ところで
その日も少年野球をやってました。
そのことも書かれています。
ヒロシも自転車から降りて、小学生ぐらいの男の子たちが野球をしているループの中のグラウンドを覗き込む。ヒロシは野球はしないが、あそこで練習したりプレーするのはどんな感じかと思う。何かシュールな気持ちになるだろう。別の野球のグラウンドに行った時に、あれ、まるく囲われてないよ? 落ち着かないな、という気持ちになったりするのだろうか。
異空間というか…異様な建造物やけど
(違和感!)
その中で人間が普通に暮らしているのがまた不思議…
ヒロシは、少し身を乗り出して、金網の向こうの川と両岸を眺める。中途半端に古そうな工場や倉庫だらけで、歴史があるだとか、逆に最新でピカピカだとか、人の心を癒したり感心させたりするものは見受けられない。それでも興味深いと思った。造って、営んで、川を行き来し、変な橋を作る人間を、何かけなげだとすら思った。
登ってみないと見れない景色があるんやろうなぁ~
山登りのように…
(橋登り…)
こういう大事なときにしか
登る機会がないのかもしれない…
何の気なしにたどりついたけど
クライマックスのシーンの重要な舞台や~!
ということを読み直して思い出しました。
青春やね~~~
今は天王寺に移転したけど
当時心斎橋にあったスタンダードブックストアへ
この小説の出版記念お話会に行って
大正区まちぶらしたいと思ったのが
2014年…
時を経てナウ2022年。
ようやく来たんやなぁ。
近いのに…
5月に行ったのがはじめてで
今回は2回目。
今回は行く気なかったけど
なんとなく行くことになった。
(船に乗りたくなって)
ふらふらフロウ〜浮浪…?
いつも気の向くままの
ホーローかもめの旅なのでした。
全ては漂っている〜〜⛵️
大正まちぶら~