もやもやずぶちゃん

ずぶの学校のやかましみさきです。絵や文、俳句、ぬいぐるみの創作、人形劇、手作り作品のお店をしています。ワークショップ、オーダーメイド受付中。おたよりください。info@zubunogakkou.com

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ずぶの学校新聞 no.44

~人形と労働と私~



10月末に、大阪西区にあるイサオビルで開催されている青空週末図書館へ行きました。そこで今回のフリーペーパーずぶぬれに寄稿していただいた岡本マサヒロさんがファシリテーターをつとめる「本の会」に初参加。テーマがあったりなかったりする中で(その回のテーマは「生老病死」)参加者が本の紹介をする会なのですが、人生経験豊富な参加者の方々はあたたかく、タブーもなくて(なんでも話せる!)とても居心地が良いです(岡本さんのファシリテーションが絶妙)。また岡本さんが集めた選りすぐりの本が並ぶ本棚は私のセンスにもマッチしていて民俗学系に興味あり)読書の意欲がわきます。

そのときにお借りしたのが土方浩平氏「おんどりの歌~人形劇に生きる~」。人形劇団「おんどり座」を創設した土方さんのほぼ一代記、自伝のようなものです。1905年生まれの波乱万丈の一生。北海道で生まれ、山形県で育った貧しい幼少期、東京に出て13歳から塗装店に住み込みで働き始め、小さなストライキを発案したり、仕事の合間にゴーリキーなどの文学に関心を持って小説を書いて投稿したり、関東大震災でデマにより「朝鮮人」や「社会主義者」が殺害される様子(すぐひとが殺される)や、戦前戦中の弾圧を受けながらの(すぐひとが殺される)苦しい演劇活動の様子、戦後人形劇団おんどり座(「ふてぶてしい」「愛くるしい」人形たちと!)を結成し、信州にて活動する様子が淡々と、しかし情熱を持って描かれています。ところどころに有名な文学者の周縁のひとたち(一葉女史の妹や、多喜二の母や、菊池寛など)が登場するのも庶民目線でおもしろい。一市民の素朴な声、奮闘の記録という感じがして感動と共感を覚えます。今までに読んだことのなかった系統の本でした。高校、大学生のときはプロレタリア文学などの社会的、政治的な文学を嫌っていたのに(グルメになってきた感…)、「労働」が私を変えた部分はずいぶん大きいなあと思います。ゴーリキー読めるかな?

今日は学校の最終日で特にすることもないのでチェブラーシカを観ました(二回目、去年も観せた)。私個人では100回は観ているのではないかと思うのですが、何度観てもいいです。映像も、音楽も、内容も。

第一話は正体不明の生き物である「ばったりたおれやさん(チェブラーシカ)」(うまく立てない)が、動物園で働こうとするけど、正体不明という理由で受け入れられず(マイノリティなのです)、環境の悪い電話ボックスに住まされることに。動物園で働く(服を脱いでさらしものになるという屈辱的な労働)若い紳士のワニのゲーナは終業後家に帰ってもひとりぼっちで寂しいので、友達募集のペーパー(!)を作って街のあちこちに貼ります。それを見てやってきたチェブラーシカや集まったひとたちがたくさんいて、ゲーナは「この国には友達のいないひとが多すぎる」と嘆き、「みんなの家」をみんなで作ることを思いつきます。家が完成し、ゲーナが「友達のいないひとは名簿に登録してください」というと、キリンのひとが「そんなの必要ない、わたしたちはもう友達よ」と言います。「じゃあこの家はいらないの?」とチェブラーシカが悲しげに言うと、女の子に「そんなことない! あなたが住めばいいわ」と言われ、チェブラーシカは「じゃあここは幼稚園にしよう。ぼくはおもちゃとして働くから」と言うのです!(けなげ!そんなにまでして「働く」のか!涙)

フリーペーパー、友達募集、みんなの家、作る、幼稚園、おもちゃ……何か聞き覚えがあるような……(学校で「おもちゃとして」働けばええねん先生は)

チェブラーシカ」第一話は、旧ソビエト時代の1969年に製作された人形アニメーションです。古びない…(と思うのは私だけか?)20世紀はこういう時代だったんだなと振り返りつつ、なんとなく今の自分と重ね合わせてしまいます。(ロシアに行ってみたい…)

 

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